電車で眠くなる科学的な理由と眠くならないためのアイデア
こんにちは、ともです。
睡眠というのは僕たちの生活からは切り離して考えることができないものですね。なんせ三大欲求の1つですから。
おそらく電車で眠たくなったら困る!という方は本を読むなり勉強するなりしたい方でしょう。でも、眠い!!
今日は電車の中でなんで眠くなるのか、それを踏まえて僕なりの電車の中で寝ないための対策を考えてみました。
眠くなる原因
キーワードは「馴化」、「1Hz」、「1/fゆらぎ」です。
まず、馴化です。
馴化とは、心理学における概念の一つ。ある刺激がくり返し提示されることによって、その刺激に対する反応が徐々に見られなくなっていく現象(馴れ、慣れ)を指す。
単調な刺激には人間飽きてきちゃってもう反応を示さなくなっていくことです。
隠れている誰かに「わっ!」っておどかされたら一回目はびっくりしますが、そう何度も同じところに隠れられて同じようにおどかされてもびっくりしませんよね。そんな感じです。
電車に乗っていると、駅から出発し、だんだんスピードを上げ、加速度一定で走り続け、停車駅に近づくとスピードを落とし、停車する。この流れが繰り返し起こることで、慣れてしまってこれが眠気を引き起こすといわれています。
次に1Hz。そもそもHz(ヘルツ)とは振動数の単位で、1秒間に1往復振動するとき1Hzと表します。琴とかギターとかの弦楽器がわかりやすいですね。
東京工業大学の伊能教夫教授による実験では、東京の電車の中で寝ている人が多い電車の振動数と実験室での機械的に振動を発生させる研究を照らし合わせた結果、1Hz程度のゆれを含むと眠くなる傾向があることがわかりました。
最後に1/fゆらぎ。これはある特殊なゆらぎのことでリラックス効果があるといわれています。実はこれはかなり僕たちの身近なところでも関係していて、浜辺の波が打ち寄せる音、ろうそくのゆらぎ、蛍の光る周期などがあげられます。
リラックスすると眠くなるわけですね。
また、一部の歌手の中にはこの1/fゆらぎの含まれる声を持っている人もいて、宇多田ヒカルさん、徳永英明さんなどがあげられます。歌うだけで聞いている人をリラックスさせるってすごい。うらやま。
電車って眠くなる要素が詰まってるんですね。これじゃあ、眠くなる僕たちには非はないや、とも言ってられないので、どうしたら眠くならないのか考えてみましょう。
眠くならないためのアイデア
上に挙げた3つの原因の中で、「1Hz」と「1/fゆらぎ」は個人の力ではどうにもならないので(運転手に揺らすな!とかもっとゆらぎを強くしろ!とか無理(笑))、1つ目の「馴化」の対策について考えてみます。
1つのことをし続けない
自分の体に慣れさせないことが大事です。本を読んでいるのであれば眠くなる前に別のことをするなどしましょう。おすすめは、電車乗りこむ前にメールをためておいて、あっ寝むなる!と思ったら携帯を開いてメールの返信をすること。メールの返信って文章考えないといけないし、指を動かすので馴化を防ぐにはいいと思います。
飲み物を定期的に飲む
経験上暖かい場所にいると眠くなるなーっと思ったので、そんなときは冷たい飲み物で体温を下げてあげましょう。刺激を与えるプラス手を動かして口を使うので、眠気覚ましにはいいんじゃないでしょうか。
冷たいものを肌にあてる
直接皮膚に刺激を、ということで弁当の保冷剤!!なんかいいんじゃないでしょうか。暑い夏場なんかは弁当持ちの人は保冷剤を弁当のそばに置いていると思うので、それを片手に読書...
使いすぎて昼まで保冷剤が持たずに弁当が腐る...なんてことには気を付けよう。
自分では本を読んでいるつもりでも、内容を理解しておらず、頭を使っていない、ということになると馴化がおこります。本を読む・勉強するときは常に書いていることの意味を考えながら頭に刺激を与えてあげましょう。
口を動かす
本を読むときどうしても目で文字を追うだけになってしまう人は、口を使うといいと思います。といっても電車の中なので、人に聞こえる声でぶつぶつ言うのはちょっと恥ずかしいね。口パクで読むか、マスクをすると口に動きが見えないプラス少々の声なら聞こえないのでいいでしょう。僕はマスクしていると思いっきり変顔するタイプの人間です。
おわりに
毎日電車を利用する人は少しでも有効に使いたいですよね。僕もです...いつも寝てしまう。電車に乗っている時間が長い人は仮眠の時間を設けてもいいでしょう。僕の場合、1時間30分くらい電車に乗っているので、そのうち15分を仮眠に回しています。気を付けないといけないのが、仮眠は起きたてがめっちゃ眠いです。なので、起きたてに今回あげた“眠くならないアイデア”をやってみるといいかもしれません。
仮眠後の読書はすごくはかどりますよ!!